Short bio

大橋香奈 Kana Ohashi (Ph.D. in Media and Governance)

映像エスノグラファー
略歴
大学卒業後、サントリーホールディングス株式会社に5年半勤務し、健康食品のマーケティングに従事した。退職後、フィンランドでの活動を経て、英国のMetFilm Schoolドキュメンタリーフィルム制作プログラム修了。2018年9月慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程修了。博士(政策・メディア)。
国内外で20回の引っ越しを経験したことから、博士課程では「移動」の経験と「家族」のあり方に関する映像エスノグラフィー研究を実践した。研究成果として制作した映像作品『移動する「家族」』を上映し、参加者と対話するための上映会を全国各地で開催。2019年末現在までに、48箇所で開催、965名が参加した。上映の実践については、日本生活学会の論文誌掲載の査読付論文にまとめた(研究業績→Publications)。
2019年、共同監督したショートドキュメンタリー作品“Transition” (Co-directed by Kana Ohashi and Daijiro Mizuno, 2019)が国際ドキュメンタリー・フェスティバル・アムステルダム(IDFA)2019のコンペティション部門(ショートドキュメンタリー)に入選。オランダ・アムステルダムにてワールドプレミアが行われた。
2019年度現在、慶應義塾大学(文学部)、女子美術大学(芸術学部)、実践女子大学(人間社会学部)にて非常勤講師を兼任。また、アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)主催「2019年度思考と技術と対話の学校」のスタディ・ナビゲーターを務めている。

研究対象:人びとの「移動」の経験
ここでいう「移動」は、身体の移動だけではない。ジョン・アーリやアンソニー・エリオットの著作に影響を受け、下記の「移動」に関心を持っている。
・通学、通勤、ケア、旅行、移住のための身体の移動
・商品や贈り物などのやりとりのための物の移動
・メディアに登場するイメージを通じた想像による移動
・人びとが「重要な他者」との間で行うコミュニケーションのためのメッセージやイメージの移動
研究方法:映像を中心としたビジュアル・エスノグラフィー
サラ・ピンク(Sarah Pink)の著書“Doing Visual Ethnography”で紹介されている方法論をベースに、写真や映像をはじめとする視覚的な方法で、 人びとの経験を協働的に理解し表現することを目指している。また完成した研究作品(research-creation)を上映/上演/展示することによって、調査研究に直接関わった人以外の人びととも研究内容を共有し対話する場づくりを行い、その実践も研究対象にしている。

趣味の活動:http://cleaningdaybooks.net/

Contact: info(a)yutakana.org

Kana is a visual ethnographer based in Tokyo, Japan. She completed Documentary Filmmaking programme at MetFilm School London. She made an ethnographic documentary “‘Families’ on the move” as a research creation and was awarded Ph.D. in Media and Governance from Keio University Graduate School of Media and Governance, Japan.
“Transition”, a documentary film co-directed by Kana Ohashi and Daijiro Mizuno, was selected for the IDFA Competition for Short Documentary of the 32nd edition of International Documentary Film Festival Amsterdam.
She is currently working as a part-time Lecturer at Keio University, Joshibi University of Art and Design and Jissen Women’s Educational Institute in Tokyo, Japan.