【イベント】『移動する「家族」』上映会+感想共有会

福島県双葉郡広野町にある福島県立ふたば未来学園中学校・高等学校にて、『移動する「家族」』の52回目にあたる上映会を開催いただきました(主催:福島県立ふたば未来学園中学校・高等学校 共催:認定NPO法人カタリバ コラボ・スクール双葉みらいラボ)。今回を終えて、これまでの上映会参加者数の合計は1,036人になりました!
新しい研究プロジェクトもいろいろ動いていますが、2018年に完成したこの作品の上映会を、いまだにお声がけいただき続けられていることは大変ありがたいことです。毎回新しい発見と出会いがあります。

年末の怒涛のスケジュールで日帰りだったけど、来れて良かった!担当いただいた、秋元 菜々美さん、池端 健さんに心から感謝です。

【イベント】ジョイス・ラム『家族の間取り』『新異家族』&大橋香奈『移動する「家族」』上映会

2023年6月〜8月にかけて、藤沢市アートスペースにて、大学院時代からの友人であるジョイスが参加している企画展「あなたが眠りにつくところ」が開催されました。
展覧会では、ジョイスが暮らしていたシェアハウスを舞台に「家族」のあり方を探索していった二つの映像作品、また「家族」についての思考実験を書籍化した『生まれてきたあなたは縦単線の先にいる』とそこから生まれた作品が展示されました。
ジョイスが日本で暮らし始めて10年。その中で取り組んできたさまざまな活動とその成果が、一つの空間に凝縮。彼女の活動のプロセスを折に触れ共有してもらっていたので、そのさまざまなモノとコトがつながり展示が完成した様子に、感じ入ってしまいました。
そして、大変嬉しいことに、本企画展の関連イベントとして、ジョイスの作品とともに、ジョイスが登場する私の映像作品『移動する「家族」』(2018年)を同時に見られる上映会が2023年8月12日(土)に開催されました。
大学院時代にジョイスと出会ったことが、私の研究者としての作品、進む方向の選択に大きな影響を与えました。
また引越しを重ねてきた私が、結局一番長く住んでいる藤沢のアートスペースで、ジョイスとこうして一緒に作品を上映できる機会をいただけて、ありがたい限りでした。今回の企画を生み出してくださった学芸員喜田さんに感謝です。

【イベント】『移動する「家族」』50回目の上映会にて参加者1,000人達成

10月29日に、日本建築学会近畿支部住宅部会主催のセミナー(共催・企画:京都大学柳沢究研究室、京都大学前田昌弘研究室)『移動する「家族」』の住まいにて、『移動する「家族」』(大橋 2018)の50回目の上映会を実施しました。
ついに上映会参加者1,007人となり、当初の目標だった1,000人を達成。コロナ禍で自粛していたので、2年半以上ぶりの上映会でした。
企画準備をメインで担当された柳沢研究室修士の野田倫生さんが、映像を通して「移動」と「住まい」の関係や、これからの住まいの在り方を考えたいと、様々な問いを事前に挙げてくださいました。それに触発されて、上映会の準備の一環で研究ノート・「ホーム」はどのようにつくられるのか―ビジュアル・エスノグラフィー研究を事例に―を書き下ろしました。来年2月に発行される大学紀要『コミュニケーション科学 Journal of Communication Studies』に掲載予定です。
博士研究では、「移動」と「家族」に焦点をあてており、「ホーム」については考察していませんでした。今回、空間と場所の人類学やデザイン人類学の文献にあたりながら、新たな視点で自分の博士研究の事例をとらえなおす機会になりました。
京町家をリノベーションしたGarden Lab https://www.gardenlabkyoto.com/ という素敵な会場で、参加してくださったみなさんとのお話に夢中になった秋の夜長でした。
参加者のみなさん、主催の日本建築学会近畿支部住宅部会と、共催・企画の柳沢先生、前田先生と両研究室のみなさん、企画進行役の野田倫生さん、ありがとうございました。

【イベント】日本建築学会近畿支部住宅部会セミナー:『移動する「家族」』の住まい

来月、京都で開催される日本建築学会近畿支部住宅部会セミナーで講師を務めます。
久しぶりに『移動する「家族」』の上映もします。
詳細・お申込は、https://peatix.com/event/3345774
参加いただける方、秋の京都でお会いしましょう。
会場が、リノベーションされた京町家のイベントスペースということで、それも楽しみです。

【上映会】人間・環境学会(MERA)第118回研究会にて『移動する「家族」』上映会を実施

現在、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大によって各方面に影響が出ていますが、まだ事態がこれほどではなかった2月15日に、人間・環境学会(MERA)第118回研究会にお招きいただき、『移動する「家族」』上映会を実施しました。この企画は、法政大学教授の岩佐明彦先生からのご提案で実現しました。

岩佐先生には、私の博士課程の研究の過程で何度もアドバイスをいただきました。私が所属していた加藤文俊研究室では、毎年年度末に研究室で取り組んださまざまなプロジェクトの成果や、学部4年生および大学院生の個人研究の成果を展示する「フィールドワーク展」という展覧会を開催していますが、岩佐先生には毎年ご来場いただき研究の進捗を見ていただいていました。

岩佐先生の研究テーマの一つは、「居住者の住みこなしに着目した災害応急仮設住宅の居住環境支援」です。先生が研究室のメンバーとともに取り組まれたプロジェクトであり、書籍化された『仮設のトリセツ』は、人びとの移動の経験を理解することをテーマにしてきた私に、「環境移行」「住みこなし」といった新たな視点を与えてくれました。今年度アーツカウンシル東京の「思考と技術と対話の学校」で、私がナビゲーターを務めた「‘Home’ in Tokyo」という講座に、岩佐先生をゲストとしてお招きし、「仮設(応急仮設住宅)は‘Home’となりうるか」「被災地における‘Home’とは?」というテーマでお話いただいたりもしました(これは後日レポートを公開予定)。そんなご縁があり、今回、人間・環境学会(MERA)の研究会で『移動する「家族」』の上映会を実施する機会をいただきました。

会場は、都営大江戸線牛込柳町駅から歩いてすぐの「みちくさくらす」という、もとクリーニング屋さんだった建物をリノベーションしてつくられた、地域の人びとの交流拠点。こじんまりとした心地よい図書室のような2階のスペースで、壁をスクリーン代わりにして上映しました。各地の大学等で研究されている13名の先生方が参加され、上映後の対話では、「研究者」としての専門的な知識だけでなく、それぞれのパーソナルな移動や家族の経験、家族観についてのお話をうかがうことができ、貴重な時間になりました。後日、報告記事がMERAのウェブサイトに掲載されると思うので、公開されたら追記します。

【論文】日本生活学会の論文誌『生活學論叢』Vol.35に掲載

博士課程を修了してから1年以上、博士研究のフォローアップで取り組んできた研究成果をまとめた論文が、日本生活学会の論文誌『生活學論叢』に掲載されました。ご指導、ご協力いただいたみなさまに心から感謝申し上げます。

  • 大橋香奈、「映像エスノグラフィー研究における作品の行く末―『移動する「家族」』の上映実践を事例に―」、『生活學論叢』、日本生活学会、 Vol.35、pp1-14、2019年

そして、今は元旦しめきりの新たな論文に取り組んでいます。今回は国際論文誌に投稿するため英語で書き上げなければならず、なかなかハード。しかも、なぜ元旦しめきりなのか…。日本では多くの人がお正月に休みをとりますが、例えば以前住んでいたフィンランドでは、クリスマス前後の休暇はしっかりとるけど、お正月は元旦しか休まないという感じだったので、国際論文誌では元旦しめきりにして、届いた論文を1月2日から査読し始めるとかありえるということなんでしょうね。
つべこべ言わず頑張ります。

【上映会】11月30日(土)京都女子大学の公開講座にて

京都女子大学の教授で家族社会学が専門の嘉本伊都子先生の企画で、私の研究作品である『移動する「家族」』の上映を含めた公開講座が開催されます。

日時 11月30日(土)13:30~17:00
場所 京都女子大学 図書館交流の床 1階ホール
詳細はこちら

嘉本先生とは、2018年7月21日に明治学院大学白金キャンパスで開催された、明治学院大学心理学部付属研究所特別研究プロジェクト「心理臨床センターにおけるグローバル化および内なる国際化に関する探索的研究」主催の『移動する「家族」』上映会がきっかけで出会いました。嘉本先生は上映会でコメンテーターとして研究についてコメントやアドバイスをしてくださいましたが、それ以来、色々とお世話になっています。
これまで全国46箇所で上映会を開催しましたが、京都は初めてなので楽しみです。