https://www.tku.ac.jp/news/2024/2024-1031-011.html
【冊子】大橋ゼミ『美瑛町の「おいしい」をつくる人びと』
https://www.tku.ac.jp/news/2024/2024-1031-011.html
by Kana Ohashi (Ph.D.)
日本メディア学会の2024年秋季大会(オンライン)で石田佐恵子先生(大阪公立大学 )企画のワークショップ「映像の説明責任をめぐって」にて、問題提起者として発表しました。
企画者であり司会の石田先生、私と同じく問題提起者として発表された松本章伸先生のお話が勉強になったのはもちろんですが、ワークショップ形式だったので参加者のみなさんとのやりとりもあり、楽しくてあっという間でした。映像に関わる研究をしている者同士で共有している問題意識や、共感できることがいろいろあった一方、自分にはなかった視点や経験を教えていただきました。メディア学会での発表は初めてでしたが、ワークショップ形式、とても良かったです。
韓国の文化社会学会主催の国際会議(オンライン)にて、Various methods in visual researchがテーマのパネルに招待されて、「Ethnographic filmmaking and screening as an ethical and collaborative research method」というタイトルで発表しました。
質問をいただいたり、後から連絡いただいたりと、オンラインでしたが新たな出会いがあり刺激的でした。
建築コレクティブ「GROUP」が手がける書籍『ノーツ 第二号 引越し』に、インタビュー記事が掲載されました。ノート(note)という言葉には記録や注、覚え書きといった意味がありますが、『ノーツ』は、掲げられたテーマについてのインタビュー集とそれに対するたくさんの注釈が束ねられた本です。インタビューでは、私自身の引越しの経験や、そこから生まれた視点をどのように研究で展開しているかなどを語っています。取材を受けたのはコロナ禍真っ只中の時期だったので、もはや記憶が薄れていましたが、先日校正作業で注釈がつけられた原稿を読みながら振り返るのは楽しかったです。
オンラインショップで購入できるところが何箇所かあるようです。
日本学術振興会の令和6(2024)年度科学研究費助成事業(科研費) の「若手研究」に応募していた、研究課題名「原発避難者の移行経験に関する理解と対話を広げる映像エスノグラフィー研究」が採択されました。
初の科研費申請でしたが、「若手研究」(年齢はもう若手じゃないですがw、博士号取得後8年未満の要件を満たしている)は他の枠より通りやすいということで、挑戦して良かったです。
東京電力福島第一原子力発電所事故からもうすぐ13年が経過しますが、現在も26,609人の方々が避難された状態です。原発事故による避難が人びとのライフコースにどのような「移行(ある状態から別の状態への変化)」経験をもたらしてきた/いるのか、10年を超える長期避難生活における移行経験を映像エスノグラフィーのアプローチで描き出します。また、移行理論のフレームワークによる分析で、移行プロセスとアウトカムの背景にある個人的及び社会的条件を明らかにすることを目指します。2024年度から4年間の研究です。
この研究計画は、これまで取り組んできた研究内容や方法論を発展させたものですが、青砥和希さん(東日本大震災・原子力災害伝承館常任研究員)との出会いや、青砥さんがつないでくださったたくさんのご縁がなければ着想できなかったものです。青砥さんと青砥さんのご紹介でつながったみなさまには感謝と、これから頑張るのでよろしくお願いしますという気持ちです。
今年度も、大橋ゼミの2,3年生のメンバー一人ひとりが企画し実施した調査研究「マイプロジェクト」の成果を、ビジュアル・エッセイ集『Visual Essays Vol.04』として冊子にしました。
冊子をオンラインで公開する予定はないですが、目次をご覧いただくと、ゼミのメンバーがどんな個人研究をしてきたか、少しご確認いただけるかと思います。
2年生のビジュアル・エッセイ集
3年生のビジュアル・エッセイ集
2023年4月27日発行の書籍『WORKSIGHT[ワークサイト]19号 フィールドノート 声をきく・書きとめる Field Note』(発行:コクヨ/発売:学芸出版社)に、インタビュー記事「映像エスノグラフィーから考える 大橋香奈」が掲載されました。
人類学者達のノート論をテーマにした特集の取材で、私自身は「人類学者」と名乗ったことはないのですが、著名な人類学の先生方に紛れ込んで取り上げていただき、光栄であり恐縮でもあります。
これまで人類学的アプローチである「映像エスノグラフィー」を用いて研究してきた中で、実践してきたことや考えてきたことを言葉にする機会になりました。取材し記事を執筆・編集してくださった浅野翔さんと宮田文久さんに感謝です。