【論文】国際論文誌に査読付き論文が掲載

Our article “Visualising Rapid Life Transitions: Ethnographic Documentary Filmmaking Through Smartphone-Based Collaborative Research” has been published in the International Journal Visual Ethnography!
It’s open access.
水野大二郎先生と2018年から取り組んできたプロジェクトについてまとめた査読付き論文“Visualising Rapid Life Transitions: Ethnographic Documentary Filmmaking Through Smartphone-Based Collaborative Research”が、国際論文誌Visual Ethnographyに掲載されました。
Visual Ethnographyは、私が博士課程の学生だった頃から読み続けてきた、思い入れのある論文誌の一つです。今回掲載された論文では、水野先生とご家族が経験された急速な人生移行、悲嘆と受容、回復に向かうプロセスを、スマートフォンを用いて協働的に理解しドキュメンタリー作品『Transition』として映像化したプロジェクトを研究対象としました。
このプロジェクトでは、水野先生はほぼ毎日スマートフォンのカメラで自分の生活を撮影し日誌を書き、私はその内容について毎週のようにインタビューする(合計28回)という、ややエクストリームな調査を実施しました。論文では、私たちが複数の方法論を組み合わせて研究を展開した過程を振り返り、説明し、水野先生のスマートフォンで撮影された写真・映像の特徴を分析しました。また、スマートフォンが多くの人の日常生活の一部となっている現在、人生移行の経験をどのように理解し、可視化できるかを考察しました。
博士論文を書き終えたと同時に着手し、必死に取り組んだプロジェクトでした。プロジェクトを応援してくださった方々に感謝します。
オープンアクセスなので、リンク先から論文のPDFをダウンロードいただけます。

【国際会議】T2M 19th Annual Conferenceで発表します。

水野大二郎先生との共同研究、COVID-19 影響下でのNintendo Switch『あつまれ どうぶつの森』のプレーヤーの経験についての調査結果を、国際会議T2M 19th Annual Conference –Mobilities in transition: circulation, appropriation, globalizationで発表することになりました。

We will present our study on “Animal Crossing” players in Japan at the T2M 19th Annual Conference –Mobilities in transition: circulation, appropriation, globalization.
-Kana Ohashi and Daijiro Mizuno , Exploring the experiences of virtual travels under the COVID-19: A visual ethnographic study in Japan

【WEB】HinT table 始動

アーツカウンシル東京主催 2019年度 思考と技術と対話の学校で、大橋香奈がナビゲーターを務めた「東京プロジェクトスタディ ‘Home’ in Tokyo −確かさと不確かさの間で生き抜く-」のスピンオフ企画として、新たにHinT tableが始動しました。そのコンセプトの説明や活動の記録は、開設したウェブサイトに掲載します。

HinT tableの成り立ちをふまえて、現在フランスで活動している友人のChisato Tatsuyamaがウェブサイト用のイメージを作ってくれました。活動の記録を残す拠点として、このウェブサイトを大切に育てていきたいと思います。

【WEB】東京プロジェクトスタディ ‘Home’ in Tokyo アーカイブサイト公開

アーツカウンシル東京主催2019年度思考と技術と対話の学校で、2019年8月から2020年1月まで活動した「東京プロジェクトスタディ ‘Home’ in Tokyo 確かさと不確かさの間で生き抜く」のプロセスをまとめたアーカイブサイトが公開されました。

半年間の活動を通して、参加メンバーがリサーチし、制作した映像作品の上映会を2月に予定していましたが、そちらは新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、残念ながら延期となりました。開催できる機会がくることを願いつつ、今はみんながそれぞれの場所で、自分や大切な人びとを守りながらできることに取り組み、一日も早くウイルスの感染拡大を抑えられる日が来ることを祈っています。