今年度も、大橋ゼミの2,3年生のメンバー一人ひとりが企画し実施した調査研究「マイプロジェクト」の成果を、ビジュアル・エッセイ集『Visual Essays Vol.05』として冊子にしました。
冊子をオンラインで公開する予定はないですが、目次をご覧いただくと、ゼミのメンバーがどんな個人研究をしてきたか、少しご確認いただけるかと思います。
2年生のビジュアル・エッセイ集
3年生のビジュアル・エッセイ集
by Kana Ohashi (Ph.D.)
今年度も、大橋ゼミの2,3年生のメンバー一人ひとりが企画し実施した調査研究「マイプロジェクト」の成果を、ビジュアル・エッセイ集『Visual Essays Vol.05』として冊子にしました。
冊子をオンラインで公開する予定はないですが、目次をご覧いただくと、ゼミのメンバーがどんな個人研究をしてきたか、少しご確認いただけるかと思います。
2年生のビジュアル・エッセイ集
3年生のビジュアル・エッセイ集
分担執筆で参加した書籍『パブリック・ヒストリーの実践:オルタナティブで多声的な歴史を紡ぐ』(慶應義塾大学出版会)が、刊行されました。
私は、共同研究者のJaz(アムステルダム応用科学大学Civic Interaction Design)と、東日本大震災の津波の被害を経験したゆみこさん(仮名)とともに取り組んできた映像制作のプロジェクトをふりかえり、「語りにくさの構造」について書きました。
・大橋香奈「第6章 何のためなら災禍をめぐる経験を語れるのか?──映像制作を通して共に考える」
昨年まで2年半の間に、ゆみこさんに10回のインタビューと実家のあるX町での4回のフィールドワークにご協力いただき、共に考えて、「語りにくさの構造」を乗り越える方向性を見出すことができました。ご家族にもたくさんお話を聞かせていただきました。
私がこの書籍に参加して考えをまとめることができたのは、編著者の笠井賢紀先生(慶應大)のおかげです。笠井先生が、企画から研究会の開催、研究費の管理、分担執筆者たちの多岐にわたる研究を(それぞれ個性ある研究者たちに連絡して調整しながら)一つの書籍に束ねていくための、大小様々な仕事をしてくださっていました。私なんか想像するだけでクラクラしてしまうことを、自分の研究も進めながらやりとげてしまう笠井先生、感服です。ありがとうございました。
この章で書いたプロジェクトから学んだことを、新たにワークショップとして展開していく企画を、Jazと島影さん(公立はこだて未来大学)と考えていますが、これについてはまた今度。
日本メディア学会の2024年秋季大会(オンライン)で石田佐恵子先生(大阪公立大学 )企画のワークショップ「映像の説明責任をめぐって」にて、問題提起者として発表しました。
企画者であり司会の石田先生、私と同じく問題提起者として発表された松本章伸先生のお話が勉強になったのはもちろんですが、ワークショップ形式だったので参加者のみなさんとのやりとりもあり、楽しくてあっという間でした。映像に関わる研究をしている者同士で共有している問題意識や、共感できることがいろいろあった一方、自分にはなかった視点や経験を教えていただきました。メディア学会での発表は初めてでしたが、ワークショップ形式、とても良かったです。
韓国の文化社会学会主催の国際会議(オンライン)にて、Various methods in visual researchがテーマのパネルに招待されて、「Ethnographic filmmaking and screening as an ethical and collaborative research method」というタイトルで発表しました。
質問をいただいたり、後から連絡いただいたりと、オンラインでしたが新たな出会いがあり刺激的でした。
建築コレクティブ「GROUP」が手がける書籍『ノーツ 第二号 引越し』に、インタビュー記事が掲載されました。ノート(note)という言葉には記録や注、覚え書きといった意味がありますが、『ノーツ』は、掲げられたテーマについてのインタビュー集とそれに対するたくさんの注釈が束ねられた本です。インタビューでは、私自身の引越しの経験や、そこから生まれた視点をどのように研究で展開しているかなどを語っています。取材を受けたのはコロナ禍真っ只中の時期だったので、もはや記憶が薄れていましたが、先日校正作業で注釈がつけられた原稿を読みながら振り返るのは楽しかったです。
オンラインショップで購入できるところが何箇所かあるようです。