【イベント】ジョイス・ラム『家族の間取り』『新異家族』&大橋香奈『移動する「家族」』上映会

2023年6月〜8月にかけて、藤沢市アートスペースにて、大学院時代からの友人であるジョイスが参加している企画展「あなたが眠りにつくところ」が開催されました。
展覧会では、ジョイスが暮らしていたシェアハウスを舞台に「家族」のあり方を探索していった二つの映像作品、また「家族」についての思考実験を書籍化した『生まれてきたあなたは縦単線の先にいる』とそこから生まれた作品が展示されました。
ジョイスが日本で暮らし始めて10年。その中で取り組んできたさまざまな活動とその成果が、一つの空間に凝縮。彼女の活動のプロセスを折に触れ共有してもらっていたので、そのさまざまなモノとコトがつながり展示が完成した様子に、感じ入ってしまいました。
そして、大変嬉しいことに、本企画展の関連イベントとして、ジョイスの作品とともに、ジョイスが登場する私の映像作品『移動する「家族」』(2018年)を同時に見られる上映会が2023年8月12日(土)に開催されました。
大学院時代にジョイスと出会ったことが、私の研究者としての作品、進む方向の選択に大きな影響を与えました。
また引越しを重ねてきた私が、結局一番長く住んでいる藤沢のアートスペースで、ジョイスとこうして一緒に作品を上映できる機会をいただけて、ありがたい限りでした。今回の企画を生み出してくださった学芸員喜田さんに感謝です。

【書籍】『WORKSIGHT[ワークサイト]19号 フィールドノート 声をきく・書きとめる Field Note』にインタビュー記事掲載

2023年4月27日発行の書籍『WORKSIGHT[ワークサイト]19号 フィールドノート 声をきく・書きとめる Field Note』(発行:コクヨ/発売:学芸出版社)に、インタビュー記事「映像エスノグラフィーから考える 大橋香奈」が掲載されました。
人類学者達のノート論をテーマにした特集の取材で、私自身は「人類学者」と名乗ったことはないのですが、著名な人類学の先生方に紛れ込んで取り上げていただき、光栄であり恐縮でもあります。
これまで人類学的アプローチである「映像エスノグラフィー」を用いて研究してきた中で、実践してきたことや考えてきたことを言葉にする機会になりました。取材し記事を執筆・編集してくださった浅野翔さんと宮田文久さんに感謝です。

【イベント】高校生のためのライブ講義「東経大LIVE」

東京経済大学では高校生向けのライブ講義を実施することになりました。
ぜひ高校生にご案内をよろしくお願いします。
オンラインなのでどこからでも受講できます。
コミュニケーション学部からは小山先生と私が担当します。
詳細はこちら➡︎ https://www.tku.ac.jp/tku-live/
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「大学で何を学びたいか、よく分からない」 ──これ、多くの高校生の本音ではないでしょうか。たしかに、学部名だけでは中身がピンとこないし、自分の興味と学問がどうつながるのかは分かりにくいですよね。そこで東京経済大学では、東経大LIVE」の配信をスタートします。各回約30分のショート講義に、社会科学の様々な学問の面白さをギュッと凝縮。講義はいくつ参加してもOK、質疑応答の時間もあります。大学や学部選びのヒントに、ぜひ活用してください。

【冊子】大橋ゼミ Visual Essays Vol.03&卒業研究

今年度も、大橋ゼミの2,3年生のメンバー一人ひとりが企画し実施した調査研究「マイプロジェクト」の成果を、ビジュアル・エッセイ集『Visual Essays Vol.03』という冊子にしました。
メンバー全員分(2年生16名、3年生16名)の32本のビジュアル・エッセイを学年別で束ねました。
冊子をオンラインで公開する予定はないですが、目次をご覧いただくと、ゼミのメンバーがどんな活動をしてきたか、少しご確認いただけるかと思います。

2年生のビジュアル・エッセイ集

3年生のビジュアル・エッセイ集

4年生16名は全員が無事に卒業研究を完成させ、3月23日に卒業式を迎えることができました。卒業式ではみんな自信を持った晴れやかな表情に見えて、胸が熱くなりました。

そして、ゼミ生の中條友貴さんの卒業制作「現代を生きる大学生の働き方の選択」(ドキュメンタリー映像)が、東京経済大学コミュニケーション学部の最優秀卒業制作・卒業論文賞を受賞!彼女は2年次にこの卒業研究を構想し、2020年10 月から映像作品の制作のための調査と撮影を開始。約2年間かけて、3 人の調査対象者と信頼関係を築きながら、彼/彼女の生活についての丹念な観察とインタビューを重ねました。自分と同じ立場である大学生がどのような目標を持ち、その目標のために何に取り組んでいるのか、将来に対してどのような不安や葛藤、夢を抱いているのか。大学生の働き方の選択のプロセスを、彼/彼女に伴走しながら、ドキュメンタリー映像作品として丁寧に描き出しました。彼女の研究の過程で一緒に考えた時間は、私にとっても刺激があり学んだことが色々ありました。彼女の受賞は、自分が何かで褒められるより嬉しい出来事でした。

【論考】日本建築学会の『建築雑誌』に掲載

日本建築学会の『建築雑誌』に論考が掲載されました。
・大橋香奈(2023)論考4 日常生活の構造を理解する―「時空間日誌」を手がかりに,『建築雑誌』, 2023-3月号, 日本建築学会, pp.34-35.
http://jabs.aij.or.jp/backnumber/1772.php

特集のテーマは「漂白の地表で」ということで、東日本大震災後の現在の福島の日常についての記事が多く掲載されていますが、私の論考では福島については触れておらず、日常生活の理解について書きました。福島県には夫の実家があり個人的なつながりはありましたが、研究活動での関わりは、昨年、福島ビエンナーレへの参加(@コミュニティ・カフェ EMANON)の機会をいただいたり徐々に広がっており、今後、深めるために動き出しているところです。他のみなさんの論考から学びたいと思います。『建築雑誌』編集担当の皆さま、特に編集委員長の岩佐明彦先生、編集委員の前田昌弘先生にお世話になりました。ありがとうございました。

【研究ノート】『コミュニケーション科学』57号に掲載

大学紀要『コミュニケーション科学』に、研究ノートが掲載されました。
・大橋香奈(2023)「ホーム」はどのようにつくられるのか―ビジュアル・エスノグラフィー研究を事例に―, 『コミュニケーション科学』, 57 号, 東京経済大学コミュニ ケーション学会, pp.145-160.
PDFはこちらから→ http://hdl.handle.net/11150/11836
この内容は、2022年10月29日に開催された日本建築学会近畿支部住宅部会主催のセミナー(共催・企画:京都大学柳沢究研究室、京都大学前田昌弘研究室)-『移動する「家族」』の住まい-にて講師を務めたことをきっかけに、執筆したものです。セミナーの企画準備をメインで担当された柳沢研究室修士の野田倫生さんから、「移動」と「住まい」の関係や、これからの住まいの在り方に関して挙げていただいた論点や質問が、本稿に反映されています。良い刺激と機会をいただいて感謝です。
これまで考えてきたことを整理しつつ、新たに動き出しているいくつかの研究プロジェクトに活かせる内容となったので、ここからがんばろう。

【イベント】『移動する「家族」』50回目の上映会にて参加者1,000人達成

10月29日に、日本建築学会近畿支部住宅部会主催のセミナー(共催・企画:京都大学柳沢究研究室、京都大学前田昌弘研究室)『移動する「家族」』の住まいにて、『移動する「家族」』(大橋 2018)の50回目の上映会を実施しました。
ついに上映会参加者1,007人となり、当初の目標だった1,000人を達成。コロナ禍で自粛していたので、2年半以上ぶりの上映会でした。
企画準備をメインで担当された柳沢研究室修士の野田倫生さんが、映像を通して「移動」と「住まい」の関係や、これからの住まいの在り方を考えたいと、様々な問いを事前に挙げてくださいました。それに触発されて、上映会の準備の一環で研究ノート・「ホーム」はどのようにつくられるのか―ビジュアル・エスノグラフィー研究を事例に―を書き下ろしました。来年2月に発行される大学紀要『コミュニケーション科学 Journal of Communication Studies』に掲載予定です。
博士研究では、「移動」と「家族」に焦点をあてており、「ホーム」については考察していませんでした。今回、空間と場所の人類学やデザイン人類学の文献にあたりながら、新たな視点で自分の博士研究の事例をとらえなおす機会になりました。
京町家をリノベーションしたGarden Lab https://www.gardenlabkyoto.com/ という素敵な会場で、参加してくださったみなさんとのお話に夢中になった秋の夜長でした。
参加者のみなさん、主催の日本建築学会近畿支部住宅部会と、共催・企画の柳沢先生、前田先生と両研究室のみなさん、企画進行役の野田倫生さん、ありがとうございました。

【イベント】日本建築学会近畿支部住宅部会セミナー:『移動する「家族」』の住まい

来月、京都で開催される日本建築学会近畿支部住宅部会セミナーで講師を務めます。
久しぶりに『移動する「家族」』の上映もします。
詳細・お申込は、https://peatix.com/event/3345774
参加いただける方、秋の京都でお会いしましょう。
会場が、リノベーションされた京町家のイベントスペースということで、それも楽しみです。

【イベント】「風月の芸術祭」(福島ビエンナーレ2022)に出展

水野大二郎先生との共同監督作品『Transition』の制作過程を振り返る参加型のパネル展示と、上映ワークショップを開催します。
会場は白河市のコミュニティ・カフェ EMANON、会期は10/9までです。

白河は夫の裕太郎の出身地というご縁があり、コロナ前までは毎年訪れていました。
今回の企画は、博士研究の作品『移動する「家族」』の上映会でもお世話になった、コミュニティ・カフェ EMANONを運営する一般社団法人未来の準備室理事長の青砥和希さんにお声がけいただき実現しました。

昨夕、設営でEMANONに伺いましたが、高校生たちが勉強していたり、グループで英語でディスカッションしていたりして活気があり、良いエネルギーをもらいました。スタッフの鈴木冴佳さんが手際よく作業してくれてアイディアも出してくれて、無事、設営完了しました。
ぜひこの機会に白河を訪れてみてください!

【国際会議】The International Visual Sociology Association (IVSA)2022で発表します。

My paper ‘Designing and implementing a method of screening a film produced by a visual ethnography research project’ has been accepted for presentation at The International Visual Sociology Association (IVSA) 2022 Live Virtual Conference.